2018年6月28日 (木)

らっきょう

もうすぐひと月、そろそろいいかなあ、お裾分けいただいた母のお手製らっきょう、味噌漬と酢漬。

と、蓋開けたらポンと音がした。うへえいい匂い…
おいしいけどまだちょっと早いな。もう少し置いた方がきっとおいしい。
Rakkyo
それにつけてもありがたきは母の愛。

ディーン・フジオカの「モンテクリスト伯」の録画を観ながらせっせと剥いたんだそうな。これかららっきょう食べるごとに頭の中にディーン・フジオカ。


 *** ***


お母さまありがとう。
いろいろごめんなさい。こんな風にはなりたくなかった。

生まれてこなければよかったなんて恐ろしいことは基本的に絶対思わないんだけど、時折どうしても思ってしまうことはある。ここからいなくなりたい。

こんな自分は間違っている。
どうしようもないことはあるのだろうか。

考える。

ない。

だけどもうよくわからない。

それでもきっと恩寵の明日は来るんだし、なるべくしあわせにまっすぐ生きていかなければいけないというその考えを手離してはいけないと。

一生懸命考えています。

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2016年12月25日 (日)

柚子活用

冬至にうっかり柚子湯になり損ねた柚子、経皮吸収路線から経口摂取路線に軌道変更だ。
Yuzu

去年挑戦してみたらとってもよろしいものだったのでポン酢仕込むことにする。柚子ポンだ。
Yuzup
種が多いなあ…。

Yuzup1
搾ったらちょんびりになっちゃった。

Pon1
昆布とかつぶし詰め込んだ瓶に醤油と搾り汁と酒注いで密封、あとは待つだけ。

Yuzup2
冷蔵庫で2、3日でもいいけど、本格的な料亭なんかでは一ヶ月は寝かせるらしい。熟成してまろやかになるって。生湯葉の刺身や沖縄もずくなんかに使うとものすごくイイよ。

皮は蜜柑足したりしてマーマレード的なるものに。
Yuzup3
うういい香り…。(皮少し分けて干してぬか床にもおすそ分け。)

生姜汁と蜂蜜合わせてお湯注いだら身体ぽかぽかの柚子茶になるよ。

Yuzup4
そして、汁と皮少々で柚子麦酒!

なかなかよござんす。生姜柚子エールとかもいいかもしれぬなどと考えつつ、メリークリスマス柚子!

Unana

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2016年10月20日 (木)

初体験 ローフード落花生

Vege
思いがけない贈り物、畑からとれたての新鮮な野菜をいただいた。
かわいいカゴ入り。

雲南百薬、穂紫蘇、里芋、落花生。おまけに雲南百薬の花。これは濃やかなお心遣いだ。
花、初めてだ。地味な小さい花だけど濃厚に甘い芳香。

雲南百薬の葉の方は以前何回か頂いたことがある。

和名オカワカメ。なるほど、ワカメ的なちょっとしたぬめり感がある。このねばねば、そしてドクダミ的な風味、これは絶対身体にうんといい味だ。ちょっとツルムラサキなイメージ。さくさくがおいしい健康野菜、(ぬか漬けが好き)(ほんにありがたい嬉しい。)

今回は、初体験プレゼントプラス、畑から掘り立てのナマの落花生!
Peanuts
新鮮な旬の落花生はよくゆでて食べられているものらしいんだけど、試しに生で食べて見たらサクッとしてて野菜っぽい。ほのかに青みを帯びた甘みと南京豆フレーバー。

Peanuts1
珍しい黒と普通のもの2種、小粒の黒の方が風味が濃い気がする。

で、取りあえず茹でてみる。殻ごと40分くらい塩水で茹でて火を止めて二時間ほど放置。(そのまま放置で冷ましてる間に柔らかく味が染みておいしくなるらしいので。)

しっとりシコっとした歯触りでほのかな塩みと独特の香りと甘みが。

…うむうむなるほど。炒ったやつと違うなあ、うまいもんだなあ。
滋味をしみじみ。

Pea3
数粒、試しに生のままぬか漬けにしてみた。

これは青臭みというかえぐみも残っているけど、とりあえずなかなか悪くない。

…ということでヤマモモ、生まれて初めての生落花生にすっかりハマったんである。

ピーナッツなんてのはオヤジおつまみな柿ピーとかバタピーとか、或いはのび太君がありがたくなさそうにもそもそ食べてたおやつとかである。基本的にそんなに好きじゃないや、無理に食べる気しないよなって思ってたんだけど。

だけど。

なにしろ初めての貴重な季節モノ、畑からとれたての殻付きのナマなのだ。ありがたくって貴重だと思うせいかなんだかおいしさ倍増しちゃうんだな。

せっかくだからいろいろ試すのだ。やりたかったのはピーナッツミルク。
Pea2
アーモンドでブランマンジェ拵えるときや豆乳制作のときと同じ要領で、一昼夜水に浸してからミキサーでガー。

Pea4
たちまち白いミルク状に。(おもしろい。)

Pea5
濾したら甘いピーナッツの香りの落花生乳のできあがり。

Pea6
これを芋くずて寄せると沖縄名物ジーマーミ豆腐になるんだけど、芋くずはないのでゼラチンで寄せてブランマンジェに。

Pea7
しぼりかす、ピーナッツのおからにはレスベラトロールとか薬効効果優れた成分がいっぱいあるそうだからカスなんかじゃないよ。

これ、思ったよりずっとなめらかで柔らかく、風味のあるものだった。普通に豆腐のおからと同じように調理してもOKだな、甘くしてもおいしいな、きっと。

Pea8
で、ピーナッツブランマンジェ。

ひんやりふるふる固まって、ほのかに甘いピーナッツの香り。幾度も裏ごししたなめらかでとろんとした舌ざわりに仕上がって嬉しい。

非常に濃厚なコクと風味でありながら味自体は淡泊。お惣菜としてもスイーツとしても味付け次第で万能に生きる素材である。お豆腐の仲間みたいなものだ。

大層上品な食べ物である。で。

味付け、どういう風にしようかなあ…。
しばし悩む。

ジーマーミ豆腐だと甘辛が合うらしい、納豆のタレやウナギのたれとか合うらしい云々。

20161019_14_54_48
結局、黒蜜黒胡麻黒大豆きな粉に隠し味のうなぎのタレで信玄餅風デザート。

ひんやり上品なスーパーフードおやつだよ。
好評だった。頑張ってヨカッタ。

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2015年6月19日 (金)

夏のおやつ、赤紫蘇ドリンク

きっかけはドラゴンフルーツであった。
Dragon
これね。興味津々だった異国のフルーツ、初めての体験。

Dragon1
このツブツブが何かを思い出させる…

Basil
これだ!

脳裡に浮かんでしまったので仕方がない、ドラゴンフルーツに合わせてみたくて初挑戦してみちゃったよ。バジルシード。

見た感じただの小粒の黒胡麻なんだけど…

Basil1
水に浸した瞬間半透明の膜が。

Basil2
15分~20分後。噂にたがわぬ見事な蛙の卵っぷり。

そしてやはり噂にたがわぬ膨張っぷり。大匙一杯が小さな汁椀七分目くらいになった。

Dragon3_2
ゆるいシークヮーサーゼリーで。

ゼリーゆるすぎた。もうちょっととろんとさせて、バジルシードもっとたっぷりで、あるいはヨーグルトもくみあわせて、蜂蜜かけたらよさそう。

…そしてやまもも、このドラゴンフルーツなかなか気に入ったんでござるよ。

食感は「味のないキウイ」。
だけど、包丁を入れたときのサクッとした感じはキウイにない。

サク、そしてほのかなトロ、なんである。

完熟してから収穫した本場のものはもっと甘いらしい。
淡白で上品なクセのなさ、ヨーグルトに蜂蜜やフルーツソースで食べると結構おいしいと思うんだな。身体にもいいみたい。

 *** *** *** ***


さて、ということでおやつ大魔王夏のひんやりおやつアルバムである。

久しぶりに南瓜とチョコの2色トーフデザートも拵えた。

蜂蜜、バニララムとシナモンたっぷり効かせてオトナのおやつ。半分凍らせてジェラート風にしても卵混ぜてブルーポピーシードのせて焼きプリンにしてもおいしいやつ。
Pump0
どうも電子レンジは嫌いなのでホイルに包んでオーブンで焼き南瓜にする。

ラムはマイヤーズのダークラム。初めて買ったお菓子の本にものすごくお菓子にいいって広告があったのが刷り込まれててマイヤーズラム信仰があるのだ。

Pump2
ついでにチョコ版も一緒にこさえちゃう。ふんわりとろりな二色ムース。

Pump3_2
胡桃と焼き南瓜とトーフチーズトッピングしよう。サクポクトロふわ、食感のハーモニー、ラムとスパイス効いててうまい!洒落た風味がおいしいオヤツ。

 *** *** ***

さてもう一つ。

夏へのステップ、赤紫蘇である。Siso
梅干しをきれいな赤に染めるアレである。
いただいてしまったのでこれは赤紫蘇ドリンクに。

Siso1
紫がかった赤黒いような葉の色が、沸騰した湯に投入するとたちまち色が抜けて綺麗な緑色に!料理は化学。

Siso2
濾し器で濾す。濃い赤褐色な感じの汁が取れる。
(出し殻の葉っぱはぬか漬けとみがらし味噌漬けにして残らずおいしくいただいて満足)

Siso3
さてこの黒っぽい紫っぽい褐色の液体にクエン酸を投入すると…

Siso4
瞬間たちまち綺麗なルビー色に!

Siso5
まるでマヂックだ。化学実験みたいな楽しさ。

Siso6
ひんやり氷カラカラ、五臓六腑に染み渡る夏の疲労回復ドリンク。

Soda
ソーダ割りもおいしいヨ。ぐっとお洒落な雰囲気。

Gel
えへへへ。やわやわふるん。宝石みたいなゼリーにもね。

ひんやりのど越しよくて、食欲ないなあ、なんていうときもつるんつるんいくらでも食べてしまう。

Gel1
見てくれはナンだけど、バジルシード組み合わせてもなかなかイイぞ。

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2014年9月23日 (火)

甥っ子お誕生日ケーキ2014その1

甥っ子お誕生日祝賀会である。
折よく実家にいる。

…これはやらねばならぬ。

もうずっとケーキなんか焼いてない。あんまり久しぶりで何だか全然自信がない。

ああ、ダメかも。絶対失敗するような気がする、もう二度とケーキなんかできないような気がする。

しかしここでジャンプせねば無能で無力のままだ。
踏ん張れ頑張れ自分!

と、ヤレどっこいしょ。

…で、やっぱり実際とりかかるとココロときめくんだな、これが。Sugar
茶色い砂糖の優しい甘い香り。

少量の水で焦がす。この焦がし加減がキモ。Caramel

スライスアーモンド投入。キャラメリゼ。Almond

バットに薄くのばして冷まし、固まったらめん棒で砕く。Almond1

アーモンドプラリネ準備OK。
Almond2
ケーキの飾りにアイスクリームのトッピングに、さくさく香ばしくておいしいものなのだ。

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プラリネは用意したし、カスタードも炊いた。さて、いよいよ生地である。
Orange
フレーッシュ・オーリンジイー!みずみずしくていい香り。

Orange1
ぎゅーっと絞って…

4b
黄身をクリームみたいになるまで泡立て、この絞りたてオレンジジュースとオレンジリンド、しっかり立てたメレンゲと合わせ、アーモンドプードルと薄力粉ふるい入れてふわっと混ぜる。

Oven
オーブンへ。ふっくりふくふく。

Cake1
香りの良いふわふわの焼きあがりはいつも嬉しい。

Cake2
で、熱々のとこにさらに絞ったオレンジジュースとキュラソーをじゅわ〜っと染み込ませてダブルでオレンジ。

これをきっちりくるんで下拵え完了。あとは明日のデコレーションへと続くのだ。

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2014年5月22日 (木)

干す干す干す。苺、黒豆。

春に華やかに可憐に咲き誇った梅桃桜の類が実を結びはじめる初夏。

花は綺麗だし実はもおいしい。なんて素晴らしい。

Cherry1
は・つ・も・の~!

Straw1
という季節、大好きベリー類、苺ちゃんも本来の旬。

勿論そのままフレッシュなのを、が一番なんだけど、今回は一度是非やってみたかった興味津々憧れのドライストロベリー。市販のは添加物と砂糖のカタマリのようで手が出ない。

要するに新兵器ドライフルーツメーカー試運転してみたかったんである。
果物屋の店頭でセールの小粒ちゃんのをじいっと眺めて思い切って試作チャレンジ。

(もったいなくて全部は試せないので生食用も取り分けました。)

Straw2
高温にすると栄養も香りも壊れやすそうなのでほどほどに設定。いざ。

Straw3
ビフォードライ。

Straw4
一晩かけたもの。(あたりに苺の香りがただよってアロマテラピーであった。)

順調に感じのいいふにふに具合である。

Straw5
翌日、ベランダで風にさらしておいたら夕方にはもっとチリチリにちっちゃく縮んでた。

そしてものすごいいい香りなんである、すごく濃縮された甘いおいしそうな!

うわあ、いいかも。コーフン。

Straw6
翌日。いよいよ佳境に入ってきた干し苺。

ベランダでもう一日干す。苺ジャム的な濃厚さを醸し出して(だけどもう少しフレッシュさを残した)素敵に甘い香りいっぱい。

Straw7
へたも塩水できれいに洗って苺酵母に。

ほんのちょんびり試作品だけど、ほのかにしゅわしゅわ、微発泡の苺ソーダ水みたいになってなかなかヨカッタ。

 

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そして母からお裾分けしてもらった煮黒豆である。

無糖だから味が落ちちゃうのも早い。
もったいないからめいっぱいおいしく活用していただきたいのだ。
Kuro4
まず咽喉にいいすごーくおいしい真っ黒な煮汁はドリンクとして飲んでしまう。

次は貴重な黒豆デザート。
Kuro2
黒豆トーフムース(ハチミツブランデーシナモン)。
(黒豆とブランデーって栗とブランデーくらいよく合う。)

ううむ。

…我ながらものすごーく洒落たデザートだと思う、大変よろしい。

全部をムースにしてしまわないで固形状態も残しておくのが大切なんである。舌触り歯応えがおいしいのだ。

クリームがこびりついた同じミキサーでその日飲むココアにも展開。とびきりの特製ココアになる上にミキサーの汚れも落ちる。

…そして、さあ、ドライ黒豆ダー!

実は以前、お正月に余してしまった甘い黒豆をひたすら干して黒豆甘納豆にしたことがある。素敵な甘納豆になってシュトレンに入れたりしてもとてもよかったから、これは無糖だけど間違いはないだろうと踏んだのだ。

以前の干し黒豆の記録はこちら。

Kuro5
つやつや豆からスタート。

Kuro6
ビフォードライ。

Kuro7
アフター。意外と乾くのが早い。

無事すべては保存がききそうなドライ状態に。これはブランデー漬と赤ワイン漬の瓶詰に展開。いつでもおいしいお菓子準備スタンバイ。

(それにしても黒豆ってほんに何ておいしいものでしょう。)

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オマケ。

後日、豆づいた母から金時豆の煮豆も頂いちゃったので、これはゼリーに。
Beans
ハチミツとラム風味。

ミキサーにかけて冷やし固めたら、ふるふるのムースとゼリーの二層に分かれて楽しいおいしい健康オヤツになりました。ふわつるむにゅとろん。

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2014年4月11日 (金)

クラゲデビュー

さてこの春わたくし、クラゲデビューいたしました。

Kurage
生まれて初めて自宅にてクラゲ調理チャレンジ。

外では食べたことあるけどおうちでは初体験。
春はデビューの季節、いつでも初体験はどきどきわくわく期待と不安。

さて、塩漬けクラゲなので塩抜きから始めねばならぬ。
Kurage1
よく洗ってから一時間くらい水を変えながらさらす。これはビフォー塩抜き

Kurage2
アフター塩抜き。

気持ちふくらんで、白っぽい透明感が。これを3秒くらい沸騰した湯に通す。

Kurage3
参考レシピには、ベストなおいしさのためには3秒厳守、ということだったが5秒以上うでてしまったやもしれぬ…冷水にさらす。

色が濃くなった。でも、ぷりっぷりや!

Kurage4
酒と黒酢と醤油麹、鬼辛子と金胡麻たっぷりすって和える。

いやなかなかようござんした。

いい黒酢と醤油麹が決め手。きりっと効かせた鬼辛子とたっぷりすりごまスパイシー、ぷりぷりのツルツルコリコリ、クセになりそう。

  ******  ******

でも、クラゲじゃあちょっと季節感が足りないね。
やっぱりこの季節おいしいのは、春野菜。

就中春らしいといえば菜の花でしょう、やっぱり。

Nanohana
さっとゆでて辛子醤油、が一番綺麗な緑だしおいしいんだけど、茹でるとどうしても栄養もぬけちゃうし、アクも抜けすぎて味もきれいになりすぎる。

で、ホイル焼き、これがなかなかイイんである。

グリーンアスパラやブロッコリも、色をきれいに出すよりは実質をとるということで、いつも焼いちゃうのだ。旨みの凝縮したうんとおいしい焼き野菜になる。(菜の花は苦みもかなり残るので好きずきですが。)

Nukan
さらにローフード、非加熱を追及するなら、生のまま糠漬け!
アスパラも菜の花もちょっと干してから漬けると生でも十分おいしく食べられるんである。

Nuka
とにかく何かあったら漬けてみることにしている。
これは、パプリカの中のこどもみたいなワタみたいな不思議なパーツ。

Popo
図書館で「野草クッキング」なんか熟読した記憶で、春の食べ物、たんぽぽもかじってみたよ。

在来種も西洋種もどちらも食用に可。
(もともと西洋タンポポは野菜として輸入したんだとか。)

まるっぽいの、とんがったの。葉っぱにも種類があるんだね。

…なんとも身体によさそうなお味でございました。
Tai
地味なる滋味ばかりで茶色っぽいページになっちゃったから、最後に華やかなご馳走。

殿様さかな、鯛。
ああどうしてこんなにおいしいの~♪

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2014年3月30日 (日)

土筆パワークッキング

お彼岸過ぎて、ようやく春がチラホラ。梅、桃、ときたら次はいよいよ桜だ。

頭上に桜がほころぶ頃には、足元にも春。

Blue
やっぱり好きだなあ、オオイヌノフグリ。
こんなに空の色に近い花ってあんまりない。

高校に入学した四月、初めての生物の授業は春うららかな善福寺川沿いピクニックだった。先生がオオイヌノフグリの名についてシミジミと説明してくれた。変なヘアスタイルだって評判だったけどとってもいい先生だった。

一生忘れないな、あの初授業の時の風景、あのときの気持ち。

これから高校時代が始まるんだ、というまっさらな期待と不安、ぽかぽか春うららかな午後、てんでんばらばら歩きながら、新しいクラスメートとおずおずと交流、ゆったりと植物の説明をして歩く飄々と変なヘアスタイルの先生。新芽と春の野の花々の息吹、オオイヌノフグリの空の色。

Muscari
やあムスカリどん、あんたはんはこんな空き地にふさわしいわてら名もない雑草とちごうて、さぞかしご立派な花壇からとばされてきたんでござんしょう。

…いえいえ名もない花なぞございません、お互いただ咲くことができた同じ幸せよろこびませう。

Tento
おお、久しぶりだねてんとう虫君。つやつやのブローチ君。
(友人の結婚式で歌わされた苦い苦い思い出が蘇るよ…)

Tsuku3
そしてにょっきり。

Tsukushi
にょきにょき、今年も出たぞ。

マンション前の空き地には、いつも土筆がたくさん生えてくるのだ。

Tsuku2
今年も出てきやがったな、土筆ども。

Tsuku4
摘むのは楽しいけどハカマ取るのがちょっと大変なんだよね。

Tsuku5
めんどくさーい!

Tsuku6
さっと茹でる。茹で水が濃い緑色になるのでいつもちょっとびっくりする。

Tsuku7
茹でたら透き通るような紅色に。

Tsuku9
水に放って少しアクヌキ。

Tsuku8
ほんのり苦み、ちょっとだけ泥臭いような風味。だけどほとんどクセのない山菜だから、醤油と酒、或いは茸味噌に和えてもいいな。

…しかしなあ、苦労の割に成果は少ないんだな、やっぱり。

まあ春のミッションだ。

大体スプラウトの類はおしなべて身体にとってもいい。貝割れ、豆苗、もやし、アルファルファ、ブロッコリスプラウト。そう言えばアスパラと土筆っていうのも似たスタイルだ。新芽、新しい命の息吹、生命力の 萌え出ずる春の命のカタマリ。

にょきにょき伸びる土筆パワー注入である。
いささかくたびれた我が心身にも、来たれ新しい命の春パワー。

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2014年1月 4日 (土)

新春グラノーラ製作

グラノーラ、最近ちょっと流行してるみたい。

カラスムギにフルーツやナッツを合わせてオイルとはちみつでこんがり焼いた朝食用のシリアルの類である。ヨーグルトや牛乳をかけて食べる。

穀類とフルーツやナッツを混ぜただけの生のものはミューズリーっていって、スイスの食べ物。なにしろ栄養価の高いヘルシーフードである。

…ヤマモモ初めてのグラノーラ体験は、中学生だったか高校生だったか。母が友人から手作りのを頂いたのよって出してくれたカリカリしたおいしい食べ物。

ウワーおいしい、こんなの売ってないや、と惜しみながらもひとりでもりもり頂いてたのを覚えている。

自分では拵えたことなかったけど、流行したおかげでお洒落なレシピ本が乱立。ヨシ、と素敵なのをひとつ借りてきて、新春初チャレンジ。

参考にした基本配合レシピは、福田里香「自分でつくるグラノーラ」。

写真もきれいで、アレンジのコツやバリエーション、添えるコンフィやドライフルーツ、手作りアーモンドミルクのレシピなんかも充実、これはとっても楽しい本だ。

本の基本配合を参考にして、台所にあったものでアレンジを考える。
Granola0
ヨシ、洋梨のメープルシナモングラノーラと行こう。

原料はロールドオーツに全粒粉、甘みはメープル、オイルはグレープシード、ナッツは南瓜の種とアーモンド、胡桃。フルーツはドライペアー。香りにシナモン、バニラ。

Granola1
穀類やナッツ、胡桃刻んだりして準備。

Granola2
ボウルでオイルとよく混ぜ合わせる。

Granola3
天板に広げ、15分焼いては混ぜ、途中でメープルを混ぜ合わせてさらに混ぜては焼く、を根気よく繰り返す工程。

メープル混ぜたとき、じゅうっていったよ、香ばしい香りがたってくると楽しい。

Granola4
焼けた~!

Granola
最後に刻んだ洋梨を混ぜ合わせて完成。

焼き立てを母に試食してもらったらニコニコ顔で「んー。おいしッ!」と好評。ヨカッタ!

冷まして密閉保存である。
Granola5
明日お姉ちゃんとこにもお裾分けに行こうかな。

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2013年10月26日 (土)

収穫の秋

実りの秋、食欲の秋、収穫の秋である。

Patio
台風が来たり、秋晴れにすがすがしたり。
そんなこんなで、中庭の木々も、だんだん色づいてきた。

Plain
高く澄んだ秋晴れの空に飛行機が低空飛行。
たくさん飛んでるとなんとなくちょっと怖いよ。近所に横田基地があるからね。

ここがずうっと、この青空にふさわしい平和なものでありますように。

…などと思いつつ、地べたを見ると、どんぐり。

Don
…おいしそうである。

Don1
ポケットいっぱい、日曜日の散歩のお土産。いろんな種類があるんだね。椎の実、楢の実。つやつやどんぐり。

…おいしそうである。

 

Don2
で、焼いて食べてみることにした。トースターでこんがり皮がはぜるまで。

…おいしそうである。

Don3
甘栗に酷似。甘くないけど、歯触りも、食感も、ホクホク具合はばっちり。お、これは調理次第で悪くないものができるかも。

…と思った瞬間、強烈な渋みがやってきた。

「うえええええ~っ!」

口がひんまがる勢いの渋みであった。

マイッタ。

椎の実はそのままでおいしく食べられたりするものもあるらしいんだけど、楢の渋みはハンパならぬものがある。

手をかけて渋抜きしなくちゃやっぱりダメだ。

どんぐりの粉も売ってるし、どんぐり味噌やどんぐりせんべいもおいしいらしいけど、渋抜きに随分手をかけてるから却って高級品なのだ。高級食材どんぐり。

(栗鼠は生のまんまおいしそうに食べてるけど、こんなに渋いのにダイジョブなのかしらん。)

Karin
まだまだ懲りない拾い食いシリーズ。近所の神社の素敵な花梨の木から、脇の空き地にゴロゴロと落っこちてきた花梨。きれいなやつを拾って飾る。いい香り。

しばらく飾った後、鍋でことこと煮てみた。蜂蜜ちょんびり。

新鮮なりんごを思わせるような香り成分の共通、さくっと白っぽかった果肉が、煮るとやわっとおいしそうな黄金色に変化するのが楽しい。種からはアミグダリンやらペクチンやら香り成分や有効成分が溶け出す。

種に有効成分が多いから袋に入れて一緒に煮る。とろみが出るのだ。随分虫に食われてたんでちょんびりになっちゃったし香りも今ひとつかなあ…まあ柔らかく煮えた。ダメモトだ。ダメモトだ。
Karin1
…と思ったけど、思ったよりよかった。

食感はややざらつきがあるけどまあ花梨だからね。

香りがほのかな梅やら杏的なフルーティさで蜂蜜フレーバーにバッチグー、ほの渋くほのえぐくほの甘いひんやり煮汁、咽喉に効きそう。

  **** **** ****

さて、これはこの季節にこれはあんまり関係ないんだけど、月桂樹。

先日、実家のベランダで父が鉢植えの剪定を行った際たくさん刈られてしまった月桂樹、お裾分けをいただいた。

Lairier
洗ってベランダに干す。カラカラに乾くまで。時おりかさかさとかき回しては、うっとりいい香り。

Laurel
よく乾いたぞ。シリカゲルと一緒にガラス瓶に保存。

ピクルスやザワークラウトにいいんだよね。

  **** **** ****

夏のハーブや秋の木の実、干し果物や、漬物、ジャム。

冬を越すために、人々は四季の美しさおいしさ喜びをぎゅっと凝縮した保存食をせっせと準備する。

そうしてクリスマスには芳醇な香りの豊かなフルーツケーキやプディングなんかで自然と神の恵みを喜び祝っていた。

…童話の中のエキゾチックな風景に憧れた、そんな風習のことなんかに思いを馳せる。

冬眠する栗鼠や熊と同じように、冬支度をする人々の営みの風景のこと。
赤毛のアンや大草原の小さな家、ターシャさんの暮らし。

そうして、人々がただ寒い冬を生き延びるためだった最低限の知恵が、我が家の味自慢やオリジナルレシピ、一年で一番華やかな行事や収穫祭なんかの喜びや楽しいお祭りに成長していったこと。

行事、文化、幸せの知恵は本当にひとつのものなんだ。

自然の恵みをありがたがる心、あったかいおうちの中で焼き菓子の香りいっぱいの台所やプレゼントやなんかのわくわくの風景のことなんかが、道徳やらなんやらではなくものすごく自然な喜びそのものとして感じられるための、知恵としての文化。

実際、コトコトシチューの煮える匂い、焼き菓子の焼ける匂いは秋冬のあったかい命のある幸せの香りだ。くんくん。

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