2017年12月10日 (日)

プチ忘年会

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プチ忘年会である。

まあ単に地元で旧い友人4人と飲んだだけなんだけど。久しぶりだったからね、とりあえずそう銘打って。

いや~、みんなの都合まとめて時間や店決めたリのあれこれやたらと面倒だし、寒いなとか頭痛いな調子悪いなとか、夜出かける前ってぐずぐず考えてしまうんだけど、行ってしまうとやはり実にいいもんだ。

地元の居心地のいい小さな店で、学生時代からの友人たちと好き放題にしゃべったり笑ったりして、のんびり一緒に酒を飲むなんていうことは。

いかにも古き良き中央線沿線文化、アットホームでユルくてだらだらした気ままな店。オールドファッションなジャズとロック。山と積まれたCDに漫画本、ペタペタと映画のポスター。ほとんど高校時代の友達の部屋感覚である。

殆ど常連客だけでもってるとこだから、メニューは有名無実、事実上「これありますか~、これできますかねい。」な感じの注文でね。

「飲み物はねえ、ここにあるものからということで、」
「この自家製ジンジャーエールってありますか。」
「ええと、できるかなア…。あ、実はそれ自家製じゃないんですよ、それでよければ。」

嘘かよ。

「…んでばまあ乾杯。」
「いろいろお疲れ。」

ゆるんと飲み始める。

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ほんともう何年も会ってないはずの友人なのに、するんとあのころの気楽さに戻ってしまう。いや、あの時よりもずっと目の前のこだわりのない感じ、なんというんだろう、淡い年月の寂しさを湛えながら。それぞれの道を行ったそれぞれの現実を認め合いながら。

久しぶりにたらふく笑った。

ひととき何もかもを笑い飛ばすことのできるシェルターにはいりこんだ気がしたよ。こののっそりした懐かしい居心地の良さ。やっぱりここに住んでいてよかったな、離れられないな、中央線遺伝子が組み込まれてもう一生この懐かしさからは逃れられないのだ。

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(ほっそりと華奢な少年だったトモダチたちがさ、なんだかもう腹の出てくるお年頃になったとか、なんだかきっとこれって冗談だよねえ。)(弟よ、そこはかとなくアタシの腹部を眺めながらそういうこと言うのはおやめなさい。)

…懐かしの灯油ストーブ点火の瞬間にも立ち会った。これはほんとうにあったかい。見ただけであったかいし実際とってもあったかい。

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「これ近づくとナイロンとか溶けますから~。」
いやまあそりゃそうでしょう。

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お通しが袋入りスナック菓子とかポップコーンとかで…

「これよしお、手を出すんじゃありませんよ。」
「こいつ手癖がわるいな、よしお。」

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「食べるものありますかねえ。」
「ええと、カレーとか、タコライスとか…」

カレーは人参たっぷりだ。

三々五々、常連さんたちが来店し始める。
(彼等例外なくタバコもくもく。これには閉口。これさえなければひたすら素晴らしいんだけどなあ。)

ふらっと訪れて、でれでれと飲んだりしゃべったりする。遊びに来た友達たちな感じで、何にしろやたらユルくて親密な空気。

麦酒追加頼んだら、話し込んでる店主の代わりに常連さんが持ってきてくれたりね。

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店主はウヰスキーに詳しいらしい。たくさん揃っていて、相談に応じて選んでくれる。「インペリアルだって?なんか偉そうじゃないか。」

私はウヰスキーは今ひとつおいしさがわかってないんだけど、入門できたら楽しそうだな。

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店の隅々まで、インテリア一つとっても何かとあれこれ楽しいのだ。ごっちゃりとCDやら本やら重なってて、おそうじするの大変そうだけどな!

何だか帰りたくなくて、随分遅くなってしまった。
テンション上げ過ぎて後からどっと疲れてしまったわい。

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2017年10月30日 (月)

誕生日in川越

大晦日や誕生日前日、カウントダウンな時間帯になってくるといつも何だか落ち着かない。なにかやり残したことはないか、やっておくべきことはないか。絶対にあるような気がする、やっておきたかったことが。思い出せないことが。

…今年は金曜日。当日は姉がわざわざ休みを取って川越に招待してくれた。いいとこだよ、おいしいお蕎麦ご馳走してあげるよって。

ワー。

川越って素敵なとこだというので行ってみたかったのだ。ありがたいなあ、ありがたいなあと甘えてしまうことにした。姉のアテンドでいざ川越アドベンチャー。

 *** ***

当日は、奇跡のように素晴らしい晴天に恵まれた金曜日。
(これで一年分の幸福は使い果たしたかも…。)

母と姉と三人で気楽なもんで、こういうのはいいもんである。連れてってもらったのが古民家カフェならぬ古民家蕎麦屋。非常に素晴らしいナイスな蕎麦屋である。さすが我が姉のセレクト。
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編みねこもミノムシにして連れてってやったのだ。
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新蕎麦だと聞き喜びに舞う二匹。
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創作料理もとっても気が利いてるのだ。日本料理ってやっぱりなんて上品でおいしい美しい食べ物なんでしょう、としみじみ。

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蕎麦懐石。

先付は嶺岡豆腐(牛乳と白ゴマを葛でよせた店のオリジナル秘伝レシピだそうな。白和えの和え衣部分が固まったようなイメージの食感。)わさびが効いて、なめらかでこくがあって大層な美味。出し巻き、豆腐田楽も上品な味付けに感動。きのこの葛あんよせ、このあんの絶妙のだし加減と生姜の香りが、その、ナンダ、料理人のおセンスなんだろうなあ。

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お吸い物はふたを開けたらふわあっとあたたかい出汁と柚子の湯気の香り立つ幸福な一椀。お正月の、母の拵えるお雑煮思い出すんだな、この柚子の香りのお吸い物って。

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玄挽き蕎麦は残念ながら新蕎麦じゃないということで、少ししょぼみつつ、でもいいの、野趣あふれる玄挽きセレクトに悔いはない!の顔。

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透き通って輝く更科の方は北海道産の新蕎麦だよ。(ちっちゃいポケットカメラでそそくさと撮るのであの透明感がうまく撮れてない。)(くやしい。)

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天ぷらは、野菜やスズキとキノコのはさみ揚げ。これがだな、熱々で、サクっと音がしたのヨ、ほんとに音がしたの、サクって。ウチの天ぷらはふにゃっていうよねえ、などとしょうもないおしゃべりでたわいもなく開放感。ファミリー女子会である。

デザートはひんやりした蕎麦の冷製、葛よせ、小豆餡。
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姉「これ、サイコー…」

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(窓からの風景、蕎麦屋中庭)

いやあ、お天気に恵まれて、目に入るものすべて大層うつくしく輝いて見える平和な秋の日、なんだかほんとうに、ありがたいこってす。

 *** ***

午後は、氷川神社で七五三のめでたく可愛い風景をたくさん見た。

両親に手を引かれるめかしこまれた幼子というのは実に愛らしいものである。存在するだけで無条件に愛されている、このような存在が世界を優しいものとするたったひとつの救済なのやもしれぬ。

彼らがかっこいい巫女さんに伴われて神主さんに祈祷してもらってる風景も見たし、様々な思いをもっておみくじを引く老若男女、はしゃぎまわる修学旅行生の群れの中を平和に歩くこともできた。樹齢600年のご神木にもぺたぺた触ってきた。
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そして川越の観光メインストリート、菓子屋横丁。
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ここは大変たのしいとこである。名産の芋があふれておる。イモだらけといってもよい。ということで、店頭看板の「おいものビターなカフェラテ」に正しく引き寄せられた。

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ひとやすみでお茶。ちなみに姉と姪っ子は「芋娘」としてその芋好き(サツマイモね、甘いヤツ。ヤマイモやジャガイモやエビイモじゃなくて。)っぷりを広く知られてものである。

ちょっと大正浪漫な和風のたたずまいの仏蘭西料理屋「初音会館」の別館カフェ。窓の外は昼下がりの陽だまりに憩う人々の風景。ビターなエスプレッソに焼きいもアイス。これをサクッとしたゴーフレット様や芋チップスですくって食べた後は無糖のカフェラテ部分にくるくる溶かし込んでおいしくいただいてしまう楽しいおやつスタイルである。

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楽しいおやつは結構な正義だと思うな、オレ。

お姉ちゃん、ほんにありがとね。

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2017年8月24日 (木)

のぶお&さだお@クルミドコーヒー

しばらく続いていた雨がやっと止んで、途端に猛暑が戻ってきた日。

久しぶりにクルミドコーヒーで母と待ち合わせた。

せっかく可愛いカフェ行くんだから、新しい編みぐるみも連れてって写真撮ってあげよう、とおっちゃんうさぎ三兄弟を取り出しだ。が、長男よしおを抱き上げた際、彼の大きさに、一瞬、ひるんだ。

…今回はコンパクトなのぶおとさだおだけ連れて行こう。

Kurumie
やっぱり素敵だなあ、クルミドコーヒー。

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窓際の席に陣取る。開放感のある大きな窓。緑と金の木漏れ日。

Kurumin
お店は大きなエノキとヤマボウシに抱かれた形。可愛い巣箱が設置されている。(住民はいないようだ。)(誰か棲みついたらいいのに。小鳥が出入りしていたらきっと楽しい。)

(母と、何の木だろうねえ、もしかしてクルミなのかな、と話をしてて、注文を取りに来たお店の方に、「何の木ですか?」と尋ねてみた。すぐに答えてくれた。ここのスタッフの方はみんなとても感じがよくって、楽しんでお仕事をしている感じがするんだな。このお店が好きで、誇りに思っていて、何を聞かれても答えられるくらいお店のことを知っている、っていう、なんかそういう気持ちのいい頼もしさがあるんだよ。)

Kurumiw_2
このあたたかみのある可愛らしいインテリアが大好き。

Kurumil_2
解放感のある吹き抜け。中二階の秘密の隠れ家風の席が好きなんだけど、一番人気で競争率が高い!黒板には、今日はブルーベリーの絵。

Kurumiww
おひとつどうぞ、といつも胡桃がおいてある。これが楽しみなのだ。国産の。小さくて固くて、でもとっても味が濃くておいしい胡桃。

Kurumiw
割るの大変。キノコ型のくるみ割りで頑張って割る。

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これをスプーンで苦労してほじくりだすんだよ…。(しかしほんにうまい。)お店のスペシャリテ、水出し珈琲のおともにもぴったりだ。

Kurumi1
熱々のクルミドケーキに特製アイスクリームのっけたおやつ。

アイスクリームは好きなのを二種類選べる。(母が選んだのは、木の実と抹茶。)カリカリ香ばしいアーモンドプラリネもたっぷり。

熱々と冷たいのが楽しいおやつだから、溶けちゃわないうちに慌てて食べなくてはいけないのだ。

Kurumi2
柔らかくなってきちゃったら、アイスクリームをケーキに塗り付けて食べる。

「熱々とつめたいの、合うわ~。ケーキもアイスも、それにカリカリアーモンドもすごくおいしい!」だって。

Kurumit_2
ほんに居心地のいい場所だねえ。

のぶおとさだおも風景にしっくり溶け込んで、お店のインテリアと化していた。

お隣の女性二人連れから「可愛い!写メしていいですか。」と、人気アイドルになった彼らである。

Kurumis
レジ脇の、このスペースいつも気になる。子供が絶対入り込みたくなる穴倉空間。(私も入りたい。)

帰ったら、よしおが拗ねていた。
Kurumil
ふたりだけ素敵なカフェに連れてってもらって、アタシはひとりお留守番…

ごめんネごめんネ、よしお兄ちゃん、機嫌なおして。今度は三人一緒にお出かけしまショ。

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2017年8月21日 (月)

台湾料理

ものすごーく久しぶりの友人たちと台湾料理屋で待ち合わせた。
 
ものすごーく久しぶりなんだけど、なんだか、なんていうかなあ、変わらないようで変わったようで。なんかね、みんな若い時よりずっとずっと話が柔らかくて深くて優しくて可笑しいのだ。(これでは意味不明であるな。)
 
大学や高校の友人って不思議だ。何年かぶりでもまるで昨日あったかのように、そしてたとえ何十年かぶりでも、すぐにあの頃に戻れてしまう。
 
きっと一生そうなんだな。
 
人生いろいろなんだよね、っていうひとことがこんな風な形で通じあうのってすごいなあと思うのだ。生きてるだけですごいってこういうことなのかな、などと思ったんであるよ。
 
新宿駅近くのちいさな台湾料理屋さんで、お店を手配してくれたSちゃんが「ここは小籠包がうまい!」とお気に入りらしい。
 
ということで、まずとにかくはこれだな。
Syao
小籠包は熱々をふうふうあちちって食べなくちゃダメなんだよね。
 
Nasu
蒸し茄子とか山クラゲとか皮蛋、大根餅、魅惑の点心たち。
 
Pitan
ちいさな店だけど、とっても賑わっていた。旨い店なのだ。
世のサラリーマンたちの、これから夏休みで週末でっていう、ほっとしたゆるみで賑わう世界の空気に包まれる。実にまあこういう居酒屋文化ってはいいもんだ。
 
Niku
ご飯ものは、ルーロウファン。ひき肉かけご飯。
 
届いたやつをT君がいきなりスプーンでぐしゃぐしゃとかき回したため、
「ちょっと!私も食べるんだから取り分けてからまぜてよ!」
とSちゃんからの非難の叫びを受け、その後こんこんと会食マナーを諭されることとなったお店お勧めメニュー。
 
台湾料理って日本の家庭料理に似てて、尚且つ独特の香辛料や味の濃ゆさがあって間違いなくおいしい、って雰囲気が漂っている。みんな麦酒がススム君系。
 
最後に甘いものもちゃんとそろってたよ、熱々揚げ胡麻団子とか杏仁豆腐とか仙草ぜりーとかね、
 
 *** ***
お互いのいろいろ苦しかったりしたことなんかもあれこれ話してしまう。
笑いながら励ましてくれる。励ましたくなる。
なんだかんだ、みんな優しい。
 
ありがとね、あれこれ聞いてくれて。
(しかしこうくたびれてしまうのではアカン…もちいとパワーが欲しい。まあないものねだりだな。)(中学生の時からおばあちゃんと呼ばれていたのだ、そういえば。)

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2017年5月 3日 (水)

地元デート、クルミドコーヒー

ちょっと久しぶりの友人としっとりおデート。

わざわざ横浜の方から来てくれるっていうから地元のいいとこ見せなくちゃ、とひそかに張り切る。

この季節、西国分寺駅周辺で見られるとこといえば、まあにしこくんの脚線美と新緑麗しい武蔵国分寺公園くらいである。

そして、書物好きの友人なのだ、これはもう是非都立多摩図書館に連れて行ってあげたい。

…ということで、あいにくの荒れ模様、不穏なお天気だったけど、メーデーデート。

図書館は思ってた以上に喜んでくれて嬉しかった。「宝の山やあ~っ!」とあちこちにひっかかってなかなか書棚から離れず。

ちいとくたびれて膝痛くなってきた自分、そこはかとなく幾度かせかして近くの珈琲屋に連れ出す。
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居心地のいいカフェは地元の誇り。

クルミドコーヒーはどこもかしこも胡桃でいっぱい。

温もりが嬉しい、実にいわゆる隠れ場な雰囲気のカフェである。そして「おひとつどうぞ」とテーブルに置かれた信州山胡桃。殻割りながら味わって食べる国産胡桃はこっくり味が濃くてやっぱりおいしい。(胡桃をつまみながらの珈琲ってなんだかちょっとオトナな気がする。深夜書斎でひとりウヰスキーなめながら胡桃を割るお父さんを覗き見て大人の一人の時間の深み、ひとときの永遠、その夜の時間の豊かさや秘密に匂いを感じ取る子供っていう物語のワンシーンを思い出す。あれは誰のどんな作品だったかなあ…。)

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友人注文のてんこ盛りサンド。来た瞬間「ワー可愛い!」と叫んでしまう可愛さであった。イヤこの写真では伝わらないようなインパクトの可愛さでしたな。

(ちっちゃい。でも可愛い。可愛い。でもちょっとちっちゃい。…そんな忸怩たる思いを抱かせる一品。)

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ふわふわチーズムースはちょっとクレメダンジュ風。胡桃のカケラと蜂蜜檸檬をかけていただくスタイル。ふわりしゅわり。

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外は嵐、中は暖かなシェルター安全地帯。

ふにゃふにゃでもそもその私には、読書家で創作家で物知りな彼女はつい甘えてしまううんと頼もしい友人なんである。人のことばかりで自分のことは自分の中に圧し潰して、人にぶちまけられない長女気質のひとである。とても敏くて賢いひとなので、奥歯にもののはさまったようなものいいをするワシの気持ちのひそやかな部分を一生懸命汲み取って励ましてくれようとする。

そういうのって、ときにえらく沁みてしまうもんなんである。

だから、彼女の抱えてる重たさを垣間見たときは、少しでもそれを軽くしてあげられるようなことが私にもできればいいんだけど、って思うんだな。それはかなりな衝動として。いやほんとのところ。

人間、優しくされると優しくなれるもんだと思うんだな、実際。

 

ガラス窓に吹きすさぶ嵐の新緑はちいと暴力的なエネルギーに満ちた季節の風景。「なんかおもての嵐、わくわくするね。」と言ってみたら激しく同意された。

シェルターな時間はいいもんだ。

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2017年4月13日 (木)

国立 桜アルバム 2017

Road
今年も見ることができてよかった、国立の桜。

駅から出たときいきなり視界が開けていつも少しびっくりする。
この瞬間が好きだ。

たっぷりと空間がひらけて大通り、空が広いのだ。世の中空と桜ばかり。
Sky
桜並木の盛りは少し過ぎていたけど、風が吹くと花吹雪、きらきらきらきらひらひらひらひらひら、めまいがするような別世界で、ああやっぱり行ってよかった。

ここが素晴らしいのは、道路が広いこと、歩道がたっぷりしていて、桜並木の下には見事な花壇があること。夢のような光景なんだ。(勝手にアリスの庭と名付けている。)
Aoki
「空と桜しか見えないねえ。」

Ao
「まっ、パラダイスってやつかな。」

Mus
「兄ちゃん、ムスカリだ。」
「うむ。うちの前の空き地にもあるぞ。」

Pansy
パンジー色とりどり夢のよう。

Pink
見上げれば、淡い春の青空に、薄紅の桜雲。

Nano
桜の雲の下には菜の花。あんまりきれいで懐かしい心持ちになるようで、泣きたくなる。
 
Flo
なんだろう、可愛らしいお洒落な花。

Shidare
一橋大学の門の前の門番枝垂れ桜。淡い紫がかったピンクが艶やか。

Pink1
おんなじピンクだー。保護色。

Pink2
このクラシックな街灯好きなんだ。ナルニア国物語の入り口にある街灯のこと思い出すような。

Cafe
ここのスターバックスはお花見特等席。

テラス席には気持ちよさそうにテラスで花びら浴びながら本読んでる人とかいてね、カフェで憩う人たちの風景っていうのは実にいいもんだ。

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2017年4月 9日 (日)

初めての町

せっかく咲いた桜、強風と雨で随分吹き飛ばされてしまった。
マンション中庭のソメイヨシノ、桜吹雪に桜筏。
Petal

とりあえずなんとか朝の雨も上がった金曜日。
新居におよばれしたので、午後、初めての町へでかけていった。どっこいしょ。
 
Train
あまりなじみのない西武線に乗る。
昼下がり、ガラガラの車両に淡い陽射しが射してくる。なんだかいきなりのどかな旅気分。
 
Station
大泉学園駅ホームより。
いやにちまちまと小さな店がまえが、つくりものの町みたいでなんとなく可愛らしい。
 
Shasyo
へえ、アニメの町だって。銀河鉄道999の車掌さんが迎えてくれた。
 
Meter
駅の反対側はちょっと都会だ。メーテルと哲郎、あしたのジョー、ラムちゃんの銅像が!
(ラムちゃんの膝に座って写真を撮ってもらっている男児が。コレ男児。)
待ち合わせして、迎えに来てくれた彼女と三人で新居まで、あれこれおしゃべりしながら町を歩いてゆく。
 
お花見スポット通ってゆく。昔ながらの小さなのどかな街並みと便利なイマドキの商業施設がまじりあって、なんだかんだと暮らしやすそうなとこだ。
 
空が晴れてきて嬉しい。
 
おうち到着。
 
お風呂屋さんのまんまえ。古い昭和情緒いっぱい。
Book
もともと畳屋さんの作業場だった一階の土間を明るい色のペンキで塗って、両側の壁には、憧れの天井まで壁一面の本棚、おふたりの蔵書でぎっしり!
手作りDIYで拵えたんだって。すごいなあ。

(来た人に、「古本屋さん…?」と聞かれたって…。)
 
Salad
パートナーの優しそうな素敵な彼の手作りカレー(実はプロ!)と、やっぱりフード業界で働いてるプロの方の手作りオリジナルサラダで、豪勢なテーブル。すごーい。

各種カレー、豆とパクチーのと黄パプリカのとか、何とかと何とかの難しいインドとかの材料なの。スパイスとかあれこれとか、ペースト添えられてたりして、青唐辛子のなんとかのと甘めの何とか豆のとかスパイス深みのあるいろいろのプロの味。

パリパリのハパドゥにのっけて食べたりしてなんかもうお洒落で。

サラダも彩りきれいだし、「わ、このポテサラの葉っぱおいしい!」「ルッコラ、ディルで風味つけて…(略」

アボカドにはレモンやオリーブオイル、カラフルトマトにグリーンアスパラ、つやつやヴィタミンカラー。いちいちハーブやスパイスデリケートな風味があって、なんだかもう、アレだなあ、お洒落。

 
Curry
アオくんはサラダを検分、ピンクはカレーの芳香にトリップ中、キイロいのはひたすらカメラ目線ね。
 
Cats
なまねことあみねこ。
 
Popo
なんだおまいら。
 
Sweater
ご招待くださったSさんの見事な手編みカーディガンはぬくぬく。
 
Huro
みんなで秘密の隠れ家風の屋上にのぼって目の前の青空に聳えるスカイツリー(煙突)はろばろと臨む。(ものすごく素敵な秘密のスポット、憧れの屋上空間。キノコもお布団も干し放題。)
 
River
とろりと午後の陽射し浴びたリバーサイド桜並木。夢の中の風景のようだった。初めての懐かしい町。
 

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2017年3月 5日 (日)

三好達治

ドアを開けたら息がとまるかと思った。ごうごうと風が吹く春の朝。

寂しさとは死に至る病だな、と呟きつつ膨らんだ桜の蕾を見上げて歩く風の中、三月のはじまり。

風がやんで、時空のエアポケットに入る一瞬がある。不意に陽射しが温かく感じられてぽかりとひとときの春の中にいる。驚くような心持ちになる。爛漫の春がまたやって来るのだということをそのようにして思う。

馥郁と梅が香る。

…大学に入ったころ、近代詩にかぶれた。四季派周辺とか。特に三好達治の詩が非常に好きであった。

やっぱり「測量船」がいい。教科書で有名な太郎次郎の雪国のよりも、「乳母車」とか「甃のうへ」「少年」。

どれも過去を振り返るような心象風景、若さというものの持つ憂いと郷愁に満ちた美しいものだが、中でも私は「乳母車」のテクスト構造は圧巻だと思っている。

現在の時間、詩を綴る作者と作中の作者が赤子であったころ、その「私」のまなざしが重なり、捻じれた時空の軸をつくりだす構造。この主体の視点の重層化とブレが、現在の時空のありかたを人生のはじまりの地点から照射する。そして、倍音を響かせるようにして…人生のはじまりに今の虚無とかなしみを逆照射、そのままその深い昏く淡い柔らかな闇をかぶせてしまう。人生を総括するようにして主体は、視点は分裂してタイムワープ、テクストはそのダブった風景を浮かび上がらせる。

憂愁と陰影に満ちた風景は、しかし、それでも、…存在への意志に満ち、美しいのだ。現在は過去に、過去は現在の二重写しの存在となる。始まりに終わりの物語を重ねてみせるときうまれる、そのふかぶかとした情趣。

あわくかなしい、あじさいいろのものの降る風景の中、深紅の天鵞絨を赤子の額にそっと被らせる母。この新海誠のアニメーションのような、それ自体として情趣に満ちた色彩感豊かなヴィジュアル。

次々と畳みかけてゆくような美しい韻律と表現が、豊かな色彩をもつ風景、情景を描き出す。以下のような律動を持つ一節が繰り返しながら、風景と思惟が深まってゆく構造を持つ美文である。


時はたそがれ
母よ 私の乳母車を押せ
泣きぬれる夕陽にむかって
轔々と私の乳母車を押せ…

…今の季節、美しい紅梅を見ると思い出す大好きな詩がある。ぽうと頭の中が痺れて懐かしく切ないような甘いような、じいんとした心持ちと共に。

 

「山果集」より「一枝の梅」。

短いので全文引用する。


 ***  ***  ***

嘗て思つただらうか つひに これほどに忘れ果てると

また思つただらうか それらの日日を これほどに懐かしむと

いまその前に 私はここに踟蹰する 一つの幻

ああ 百の蕾 ほのぼのと茜さす 一枝の梅


 ***  ***  ***


季節や風景に結び付けられたテキストは、物語は、財産だ。特に若い日に焼き付けられたその風景は。

それは、誰にも何にも侵されない穢されることのない時空間を形成してくれる。永遠に失われることなく心の中に生き続ける、幾度でも思い出され生き直される時空間。

それは、人生を意味あるものとし、それを支える力である。

Ohori

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2017年1月23日 (月)

2017プチ新年会

一応一月、正月の内だから、とりあえず新年会だよね、とかなんとかあれこれ言い訳しつつ、プチ女子会。

横浜の方の友人が吉祥寺くらいなら行くよーって言ってくれたので、ヨシ、会場は我がホームグラウンド吉祥寺。

お店はどうしようかなあ、って迷ったんだけど、ここにしよう。よなよなビアワークス。

通りがかって気になってたのだ。軽井沢ヤッホーブルーイングの麦酒全種樽生で飲めるという魅惑の店構えで、一度行ってみたいなって思ってたからちょうどいいや。

Yonayona
我々飲んべい揃いなもんだから、もう入り口の佇まいとメニュ看板で皆目がキラキラ。いそいそと0地下の穴倉に降りてゆくと、狭い秘密の階段の奥には、思いがけず開放感のある広い店内。

Counter
各種麦酒の蛇口が並んだ夢のようなカウンター。あれがウチにあればいいのになア…。壁には空き缶がずらりと重ねられていたり、(このメーカーの麦酒の缶はデザインがみな異様にカワイイのだ。)

Malt
仕切りの棚には麦芽のボトル。(焙煎の違いでグラデーションが作ってあった。)
う~ん、職人や麦酒研究者のラボみたいなかっこよさ。

Menu
お店のスタッフの人たち皆すごく勉強してて情熱こめて各種麦酒やメニューの説明してくれたし、にこにこ感じがいいし親切だしよなよなTシャツユニフォームは可愛いし、大層気持ちのいい嬉しいとこであった。

Menu1
JAPANの誇る伝統キュイジーヌODENも隠し味麦酒入りなんですってよダンナ!

Folk
わ、隠し引き出しからカトラリー。ちょっとサプライズ。

Beers
クラフト麦酒もどうせなら街で買えない限定モノを、と、店の人に聞きまくってみんなでスモールあれこれシェアしてあーだこーだ批評。

…麦酒好き仲間っていいもんだ。
しかしこの醸造所の麦酒は共通して独特のフルーティな風味、ベースとして全部同じ通奏低音があるんだよね。こういうのって製法の秘密なのかしらん。

Sarad
サラダには特製のあつあつドレッシング、ベーコンやキノコやスパイス炒めた香りオイル、目の前でじゅうっとソースパンからかけてくれたりするパフォーマンス。

Oden
ODEN!なんとなくそれらしいコクのあるお出汁しみててあつあつオイシイ…。

Chiken
ローストチキンやソーセージは激しくじゅうじゅうと音を立てるフライパンみたいな皿でそのままサーヴ。ホントにものすごいジュウジュウ音でもうそれだけでご馳走!

頼まなかったけどエールで仕込んだ漬物やエール風味ティラミスとか、わくわく謎のメニューいっぱいあった。

…それにしても女子会というのは楽しいものだ。

そしてなんてしっかりしてて有能で頭のいい友人ばかりなんだろう。不思議だなあ。ワシだけみそっかすふにゃふにゃ人間かなあ、なあんて思ったりして、ちょっとぐずぐず。

 *** *** ***

工夫してあって居心地のいい洞穴なお店だったなあ。ほら、絵本にあったような、クマとか冬眠するものたちが冬を過ごすために整えた居心地のいいアレ。食べ物たっぷり蓄えた、暖かくて安全な森の洞穴。ああいうやつ。

Beer
賑やかで楽しかった後の代償、部屋で一人になったとき、どおっとくたびれて、どおっと寂しくなったりしてね。

今度の水曜日には、この水曜日のネコ、飲もうかな。
 

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2017年1月 6日 (金)

工事がやってきた

10年以上も経つと、宿命的に行わねばならぬらしい。

いよいよ我が住まうマンションにも大規模修繕工事の季節がやってきちゃったんである。うまれて初めての体験。鬱陶しい幕がかかってガーガー工事と思うともうそれだけでお先憂鬱。工期終了まで9カ月間…

やだなあ。

まあとにかく、ということで、ただいま工事真っ最中なんである。

思い起こせば、始まったのは去年の9月。

中庭で、毎朝8時過ぎには朝礼が行われる。職人さんは朝が早いんだね。
Koji

ベランダに置いてあるものは空っぽに片付けなければならないので、事前に不用品処理サービスがあった。

要らない植木鉢だの棚だの引き受けてもらえて、これは本当に助かった。粗大ごみ出すの大変だもんね。
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中庭の隅に植木一時置場も設置。
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そうして一番遠い端っこの南側の棟からじわじわと始まったんである。まずは足場組み作業。これが実は一番大変な作業なんじゃないか…。
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青空にすっくと聳える工事中の風景は、しかしなんというか一種かっこよさがある。労働の美学というか、文明の力というか、都市の建築美学というか。
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窓から、向かいの棟の作業が観察出来ちゃったりして、興味深い。
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基本、人力で組み立ててるんだよね。すごい大変だ。

…なあんて言ってたらいよいよ我が棟にもやってきたよ、12月も末。
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クレーン作業が間近に観察出来て、ちょっとわくわく。

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資材の上げ下げはクレーンや滑車を介した人間の手の間での受け渡し。大変な作業だ…だけど、これって子供の頃夢中になって遊んだやりかたと規模が違うだけで同じなんだな。

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ベランダのお隣での作業風景。

屋上や地上からの塗料かなんかを滑車のくるくるの仕組みで運んで受け渡している。(我が家は8F)井戸のつるべの水くみ方式が機械化されたもの。ちょっとやってみたい。楽しそう。

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至近距離クレーン車。迫力!

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下の階までやってきた。すごい騒音だ。

しかしベランダ目の前に足場…
のっかってみたい入り込みたいハシゴ上りたい欲望うずうず。
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ワーイ。

Ashiba
「やっぱりわくわくするよね、なんか建築浪漫だよね。」

Ashiba2
「楽しいねえおもしろいねえ。」

Maku
目の前で幕を張る作業。う~ん、職人技だ。

Maku1
2016年工事はちょうど我が家のベランダ半分のとこでおしまい。
新年明けたとこからいよいよ本番だ。

Ashiba
ところでこの足場資材のラベル、どういう意味だろう?

足場屋さん(足場の資材専門店)のロゴ…?

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