2016年11月 4日 (金)

カレーパーティ2016

「ウチ Rock Festival 2016」

なるイベントに招待された。

音楽祭か、と思いきや内実はひたすら盛大な自家製カレーパーティのお誘いなのであった。(発起人高校の後輩S君はミュージッシャンなのでとりあえずそれっぽいタイトルをつけてみたかったのではないかと。)(もしかして、カレーのロック精神についての深淵なる考察の末のネーミングなのかとも一瞬考えたが。)(まあないだろう。)

文化の日。彼ご自慢の料理のウデを披露してくれるという、得意のカレーだという、かなり力を込めているという。各種スパイス買い込んで各種カレーを拵えるという、周辺の友人たち、楽しい人たちが集まるという。

ヨシ、一大決心、レッツゴー。
1
シェフのおうち、荻窪駅からかなり歩く。(少し迷う。)
ここかな、と立った家の前に流れてきたのは、まごうことなきカレーの香り。

鼻が目的地を確信した瞬間である。

2
午後から夜まで、ゆるりと開かれている会、入場すると既に期待を裏切らない豪華な各種のカレー風景。

何、これは何のカレー?と聞きまくる。
上の画像はグリーンカレー、チキンコルマ、バターチキン、だったかな?、トマトサラダ、参加者O君お手製の豆の香草サラダ。バターチキンとグリーンカレーはマイルド系、コルマは辛いやつ。

…さすがにうまい。柔らかな口当たりな旨味、そして本格的な複合スパイスの芳醇な風味がふわあっと後に来る。これは骨太で奥深い味わい。スパイスのストイック具合が市販のと違うんだよね、いわゆる日本カレーとは。

ちなみに夜の閉会までに彼ひとりで拵えたカレーは、

チャナマサラ、ポークビンダルー、チキン、バターチキン、チキンコルマ、マトン、マトンキーマ、パラクプローン、ゴート、グリーンカレー

それからお子様向けに甘口バーモントカレー、なそうな。

ずうっと台所で華麗に料理してたもんなあ。
3
妙にかっこいい仕事人エプロン姿。

5
台所、一般家庭の台所というか料理屋の厨房に近いものが。

8
人参の皮をむく手つきも鮮やか。

7
…あきらかに業務用だな。

6
ぐつぐつ、ほうれん草と海老のカレー。これ、口に含むとマイルド、でもあとからふわりと芳醇なスパイス、ココナツミルクと海老の甘みなのかな、柔らかな旨味があって大層おいしゅうございました。ごちそうさま。

10
とっても楽しい変わったおうちのつくりでね、なんていうんだろ。高原の別荘というかアトリエというか。

二階の台所が階段の吹き抜けのところから覗ける窓がある。これなら料理人が長時間作業してるとき、窓から風も通るし、楽しいね、閉塞感がなくて。

4
マメとチキンのやつ、スタンバイ。

13
天井の高い開放的なリビングダイニング、見事なLPレコードコレクションで古いスタンダードナンバーなんか好きにかけて、親密であたたかいホームパーティー空間。

9
これ、一番人気だったポークビンダルー、インドゴア地方の独特の料理らしい。ビンダルーペーストって、大蒜、生姜、各種スパイス。酸味、辛みと酸味のバランスが特徴だって。カレーの世界は奥深い。

みんな「これはウマい~。」

14
キーマカレーも二種類。

15
夜が更けてくるとゲストがぞくぞく。賑わい華やか立食パーティの趣き。ワイワイしてきて楽しい。

11
家族連れの方たちもおられたからって、おこちゃまむけの甘口バーモントカレーもちゃんと用意したんだって。「りんごと蜂蜜とろ~りとけてる♬」

12
ご飯が途切れたときはカレーパン趣向に!
ライ麦パンに本格カレーはなかなか好評。ライ麦パンっていうのは大体スパイスや香草、発酵モノ、ヒネりの効いたクセのある大人の味に合うんだよね。

21
炊けたよー!

20
すかさずほぐす!

16
カレーは混ぜる!

17
おいしゅうございました。

18
バルコニーは渋く語り合う喫煙者の方々憩いの場。
これはスタイリッシュな灰皿。

19
途中で失礼しちゃったけど、総勢37名の大宴会だったんだって。玄関靴置き場の壮観。

S君、ほんとうにお疲れさま、ごちそうさま、ありがとうございました。
すごい大変だったと思います、

おいしくて楽しくて、嬉しかったです。

カレー万歳。


| | コメント (2) | トラックバック (0)

2015年11月 8日 (日)

神田古本祭り・絵本原画展

10月最終日、肌寒い週末。

こみねゆらさんの新しい絵本出版記念原画展、お人形コレクションも出展されているということなので、ヤレ神田までどっこいしょ。

Kanda
おりしも神田古本祭り。

町じゅうが古本屋になってる。すごい人ごみ。

Oldb
古書とかマニア向けのお店も立ち並んでいて、いやあ古本屋街、やっぱり楽しいなあ。

Kanban
この辺りはふるきよき伝統と誇りの残された風格のある街として楽しいのだ。お店も気骨を感じさせる情趣のあるたたずまい、喫茶店とかカフェーとか。…このバーの看板かっこいいなあ。

Kanban1
通り過ぎてふと振り返ってちょっとびっくり。天使だったのネ。

Kanban_2
さて、目的地。ブックハウス神保町、古本じゃないけど絵本専門店。二階は洋古書店になってるみたい。

Kuru
これね。

…お店自体が、すごく素敵なとこだった。あたたかな色彩、目が回りそうにあたりいいちめん、素敵な絵本。たくさんの夢の宝庫。

お店のホームページ→こちら

子供の頃、こんなお店にたまに連れてきてもらえてたりしたら、その日はうんと特別になっただろう、一冊選んでよいと言われたら、夢中になって選んだだろう、自分に子供がいたりしたら、特別な日にはこんなところに連れてきて一緒に選んだだろう、そんなことをいっぱい考えて、なんだかそれだけでうっとり幸せな心持ちになった。

あたりはそんな親子連れでいっぱい。

そんな店の奥の小部屋、静かにやさしい音楽が流れる小さな空間に、ゆらさんの原画展。原画、そしてコレクションのお人形。ゆらさんのお人形は本当に素敵なのだ。優美な表情、愛らしい表情、パリのアンティークのようなファッション。少し褪せた優しい色彩。

絵本の中のモデルになったアンティークのぬいぐるみコレクションも拝見。

あたたかな空間だった。

寒かったけどくたびれたけど、行ってよかった。ひとが夢を見るところ、優しくなれるところ、その祈りはきっといつでもどこかになんらかの形で守られて存在しているものなのだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年10月30日 (金)

ハロウィンの魔女

世の中すっかりハロウイン祭りなので、なんとなく世間様の風をうちの中にも呼び入れたいなど思ったんである。

Fien
で、ハロウイン的な衣装をだな…

「これ、フィアンに似合いそう。」
「フィーヨにもいいかも…」
「二人試着して似合う方のにしよう。」

Witch
わるものと、魔女!

Hallow
我が戸棚の中のハロウイン。

で、魔女ひとりじゃものたりない。

Pemper
ちょっとうらやましそうな顔してフィアンを見てたぺむぺるも魔女にしてあげよう。

Pemper1
う~ん、ボトムをどうするか、ああでもないこうでもない。
(いかにも魔女っぽいロングスカートにしたかったんだけど糸が足りない!)

Under
マントの下に着るミニのワンピースとふわふわブーツよ、どう?

いんでないかい~。

Witch_2
シマシマ魔女。

Majo
わるものお供に空を飛ぶ!

Wiches
ハロウィンの夜は二人のりして飛んでみる?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年10月 9日 (木)

皆既月食

2014年10月8日、満月の皆既月食。

それはわりと早い時間に始まった、6時過ぎ。
「始まったよ、欠け始めたよ。」の呟きで埋まり始めたツイッターのTLに、慌ててベランダへ。

南側のベランダからでは見えない!

さらに慌てて北側の玄関むこうの渡り廊下へ。
(ドアを開けた途端秋刀魚を焼く匂いが。お隣さんのディナーは秋刀魚の塩焼きか。)
Moon
あったー!北東の空に、鈴カステラみたいになったお月さまの姿。

日食と違ってお月さまのはそれほどドラマティックってわけじゃないよな、と何となく軽く思ってたけど、いざ目の前にするとやはり不思議な感覚にわくわくする。非日常的に幻想的な色彩に染まってゆくお月さま。

Moon1
どんどん欠けてゆく。久しぶりの夜空の撮影は難しい。

Moon2
何故こんな風に暗赤色になるかというと、地球の影になるふちの部分で青の光線の波長が散乱されやすく紅ばかりが長く届くから、ということらしい。

陰の部分がまったく黒い闇に飲まれない、地球照の部分が妖しい紅色に染まるこの感じが、普通の月の満ち欠けの感じと違うのだ。

皆既の時刻に突入し、世界はますます妖しく紅く、幻想の度合いを増す。

Moon3
そして再び輝きを取り戻す。(やっとピントが合った。)
指輪のようだ。復活の光きらきら。

Moon4
アタゴオルの月の光のお菓子の話を思い出すなア…。

  *** *** *** *** *** *

今日は、解散してしまった昔から好きだったバンドがメンバーの追悼のための命日復活ライブの告知をした日だった。

月光下騎士団の名を持つ、月に因んだ歌をたくさん歌っている古いバンド。

わざとこの日を選んで告知したんだな。

ファンたちが熱狂するツイッターのタイムラインに、同じ歌の世界とその時代背景を共有する人たちとの連帯の気持ち、切ない気持ちになんとなく胸を暖めながら。

おやすみなさいサンタマリア。
明日がよい日でありますように。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2014年9月28日 (日)

デジタルアート Infinity of Flowers

これ観に行って来たですな。

Infinity of Flowers

チーム・ラボっていうデジタルアートのチームの展示。
ゆらゆら揺らめく花のイメージいっぱいの部屋という趣向。

チーム・ラボってなんだろって見てみたら、

「プログラマ・エンジニア(UIエンジニア、DBエンジニア、ネットワークエンジニア、ハードウェアエンジニア、コンピュータビジョンエンジニア、ソフト ウェアアーキテクト)、数学者、建築家、CGアニメーター、Webデザイナー、グラフィックデザイナー、絵師、編集者など、スペシャリストから構成されて いるウルトラテクノロジスト集団。サイエンス・テクノロジー・アート・デザインの境界線を曖昧にしながら活動中。」

だって。

いろんな才能のいろんな人たちがいろんなところでいろんな楽しいこと頑張ってるんだな。

  **** **** **** *** *****

さてさて、この展示のスポンサーはグッチである。

エラそうな店内を通って行かなくちゃいけないのでちょっと緊張。
Infini0
ハイソな気分でね。

撮影はご自由にどうぞ、と言われてわくわくとカーテンをくぐる。

黒いカーテンの向こうはひんやりと宇宙空間のような広がりの闇、壁いっぱいに映し出されているのは、ゆらゆら揺らめく花びら。

Infini
異次元別世界だ。

Infini1
絶え間なく生成流転する無限の夢幻、映像とヒーリングミュージック。

Infini4
私の白いシャツの上を花が流れていく。
自分の身体もそのゆらめく映像を映す一部になる不思議な感覚。

Infini2
極彩色の光と影がゆらゆら滑って影絵遊びだ。

Infini5
ホラアレだな、藤城清治の影絵の世界。

Infini6
この感じは水族館の楽しさにちょっと似てる。

Infini7
観客もみんなゆらゆら光を映す動くオプジェなのだ。

見る見られるに引き裂かれる主体の恍惚、世界の風景の構成要素のひとつになる、演じているような感覚、素敵な異次元幻想空間。

  **** **** **** *** *****

あんまりうまく撮れてないけど雰囲気だけ、動画も撮ってみました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年8月25日 (月)

2014 調布花火大会

布田に住む友人夫婦の住まいは、部屋からのんびり調布花火大会が観賞できる素晴らしい立地条件にある。

ということで毎年友人たちを集めた花火観賞大宴会を催してくれるのだ。

今年もご招待にあずかった。2014、8月24日、日曜日。

駅はものすごい混雑っぷり。

「何故この暑いのにこんなに大勢わざわざ電車乗って花火見に来るのだ!」
と、着く前にもう疲れてやんなっちゃってたんだけど、さすがに大きな花火大会っていうのはすごいんだよなあ。

迫力。
Hanabi3
ベランダで麦酒なんか飲みながら、皆でのんびりワイワイと観賞できるんだもんね。

「たまや~。」
Hanabi
写真はあまりたくさん撮れなかったので、短めの動画を三つほど。

本当は、ドーン、ドーンっていうあの音がいいんだけど、ものすごいワイワイなおしゃべりがリアルに入っちゃってるので音はカット。




いや~大変よござんした。そして終わった後はそのまま大変なにぎにぎしい宴会に。

楽しかったけどくたびれたな。

Yukata
帰り道、途中の駅。こんな風な可愛い浴衣カップルたくさん見たよ。

Kaeri
疲れたなあ疲れたなあ。賑やかで楽しかった集いから一人になった、寂しい夜道の踏切を渡る。

Kaeri1
我がマンション見えてきた。ヤレヤレ無事帰宅。

Kaeri2
裏から入る道。
こんなに明るくはないんだけど、明るく写っちゃった。夜の世界きれい。

Kaeri3
ただいま、おうち。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年6月 6日 (金)

赤毛のアン展

「チケットあるから行こうよ。」

友人からメールである。
An2
4月からNHK朝の連続ドラマ小説で、主人公が「赤毛のアン」翻訳者の村岡花子をモデルにしたということで、あちこちで赤毛のアンが山盛りになっている。本屋や図書館には特設コーナー。

その一環で、三越でも赤毛のアン展が催されたんである。

…ということで、6月になった途端猛暑になった1日日曜日、やれどっこいしょ。日本橋三越までことんことん電車に揺られてゆく。

駅で待ち合わせ、なんやかや近況などおしゃべりしつつ現場へ。
An
うわ。

…ものすごい人混み、ラッシュである。

いちいちの展示物の前に山盛りの人だかり。

ひときわ人が集まっているのは、モンゴメリや花子の貴重な自筆原稿の収められたガラスのケース。暗所で、特殊な青いライトで厳重に保護されている。文化財なんだなあ。

他にも、花子が白蓮とやりとりした書簡など。

それら古びて黄ばんだ紙に綴られた直筆の生々しさ。「はなちゃん」「燁さま」のやりとり、ドラマの脚色かと思ってたら本当だったんだ。達筆過ぎない、けれど現代人の目から見たら判読難しいようなすごい行書。丁寧に書かれた時代の匂い、手描きの手紙のリアリティ筆の文字。

事実をどう脚色しているかの観方が加わって、朝のドラマ、すこうし底が深まって知らないよりおもしろく観られるようになるかもしれないな。(どうも甲府の方のお話がおもしろくないんだよなア。)


*** *** ***


復元された花子の書斎コーナーは素敵だった。大正浪漫古き良き職人の仕事、使い勝手のよさそうな美しいアンティークな木の机、文具、それ自体が美麗な辞書や本。

誘ってくれた友人も児童文学どっぷりな少女時代を過ごした人だ。意見がビシっと合う。

「書斎って、いいよね、憧れるよね。」

明るい窓、使い込んだアンティークな味わいと機能美の調和した古い木の机。さらさらと光と風の窓辺でコツコツと言葉の世界の喜びを構築する風景を思う。

…ああウットリ。

昔の文人の書斎ってなんだかイイ。調べもののしやすさ等、非常に機能的でありながら無機的でない、大切に使われていた文学のための道具たち。

心を暖める、この書斎と言う場所が、ペンやインクが、創造の翼、知の、魂の翼を羽ばたかせるためにひとつひとつ大切に使われていた。そんなモノたちの持つ記憶がしみじみと感じられる場所。

しっとりとしたあの時代の雰囲気の書斎、洋の東西を問わず独特の雰囲気、羽ばたく知の喜び世界の広がり、ファンタジーへ通じる鍵、通路、自分だけの秘密の隠れ家とでもいうか。そんな匂い。魂がこびりついている。


*** *** ***

花子の一生とアンやモンゴメリの世界の、その異国間の心の交流、村岡花子の中でモンゴメリやアンの心が文化の違いを越えて普遍的に重なりながら広がってゆくことを思う。

そんなふたつの世界の展示であった。

創造力の翼という共通項をもつ、相異なる二つの世界の関わり。違いが大きければ大きいほど、広い世界、異国への憧れにも似た夢の広がり、心の解放感はダイナミックに大きく力強くなる。

…時代の匂いの魅力もある。このあたりはきちんと調べると本当に興味深いかもしれない。


*** *** ***


しかしねえ、まあとりあえず人混みで疲れ過ぎてしまったのでまともに眺めることも読むこともできず、きちんと味わえなかったというのが正直なところ。

*** *** ***


さて内部の展示物は撮影禁止展示だけど、出口に申し訳程度の写真撮影コーナーがしつらえられていた。

ちと安っぽい観光地的な、餌をあてがわれた鶏みたいな気持ちになるコーナーである。

などとそこはなとなく情けない心持ちにとりつかれつつ、とりあえず撮影。アンの暮らしていた家のモデルのミニチュア模型だって。
An1

カナダの観光協会やメーカーと提携したお土産物コーナーには、アンのイラストのついたカップやプリンスエドワード島の写真集やなんか。

…どうもねえ、デパートの展示のせいなのか。美術館のショップみたいな魅力に欠ける。お祭り価格だし、あんまり好きなものはない。

う~ん。…ちょっと工夫されたものに強いて夢の隙間を見出そうとしてみたり。

歓喜の小道やきらめきの湖、アヴォンリーのアンの暮らす日々の風景をイメージした精油の香りブレンド。部屋に焚けば、たちまち空間はアンの物語の中のアヴォンリー村の風景へと変容する、とかね。アロマの香りはなかなかだね、と友人と批評し合う。

カナダ名産のメープルシロップや美しいボトルの希少なワイン、上等のオリーブオイル。

しかしダメだ。

とにかくお歳暮売り場特設会場的な雰囲気、ちいとデパートの商業主義ゴリゴリ過ぎた。

どうせお土産物売るのなら、もっともっと作品内部に深々と心を沈めてくれるような工夫、雰囲気大切に夢を見させて欲しいと思うんだな、ウン。

Kirin
その日一番心に沁みた風景は、東京駅の地下迷路から出たとこにある巨大なキリン。

何故にキリン…

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月 6日 (木)

エコール辻 国立祭2014 その3 お菓子とパン

いそいそとフランス菓子コーナーへ。

…焼菓子よおまえもか。
44_2
人気なんだなあ。プロの腕前お買い得だもんね。

51
ええい何もかもいちいちSOLDOUT!
しかしフロランティーヌもブールドネージュもコロンとつまみたくなる。さすが市販品に全然ひけをとらない。とっても可愛くできている。

45
柔らかいケーキは喫茶コーナーで。(でも長蛇の列)
焼菓子よりも際立つプロの技。

(こういうのやってみたいー)
(ヤマモモ心の叫び)

46
さくらんぼのタルトレット。
(フランス語、簡単なお菓子用語に限っては大体わかるぞ。)

47
この辺は創作菓子だね。

48
お持ち帰り用クリームデザートは三個セット1000YENナリ。

50
長蛇の列人混みから離れると、いきなりガラガラに空いた買えない展示コーナー。でもお菓子、ホンモノなんだよ。すごく立派。フィナンシェにマンディアン、ショコラの細工物。甘い香り。

みんな実際食べられないとしょうがない、って思うんだろうけど、いやその気持ちわかるんだけど、もしかしたらヤマモモはお菓子食べるより食べる前の段階の方が好きなのかもしれない。賢治の詩であるのだ。「食べ物はみてよろこんで、それから食べるものであるから。」というような。まず見てその喜びの観念を喜ぶのだ。

52
生徒さんのマジパン細工。課題はきっとコックさん。たくさんの個性あふれる可愛いマジパンコックさんいっぱい。

500円でお持ち帰りもできるマジパン細工やモルト細工(パン屋で飾ってるような実際食べられる堅パンの細工物)体験講座やってみたいな、ってちょっと狙ってたんだけど、人気だったらしくてダメだった。ダメとなるとひとしお残念。

49
ドイツ菓子の方へ。…ええいどこもかしこも売り切れだい。

 

59
フランス菓子に比べて、独逸の菓子はやっぱり質実剛健な素朴さ。ずっしりどっしりがっしりタイプ。キプフェルってさくさくしておいしいんだよ。

60
モーンクーヘン、モーンっていうのはブルーポピーシード。クーヘンはケーキ。青芥子の実ケーキだね。上にさくさくしたシュトロイゼル(そぼろ)のっけてて歯触り三層、おいしそう。

ブルーポピーシード、ヤマモモ好物である。ツブツブしてて風味が独特でおいしいのだ。南瓜焼きプリンのトッピングにするのに凝っていた。

トルコでもハシハシっていって、ペーストの瓶詰安価に売ってたので現地でブルーポピーシードチーズケーキなんて拵えて喜んでたものだ。

61
どうしてこう向こうの缶や箱のパッケージって可愛いんでしょう。

62
アンティークの型も実用的じゃないけど素敵。

クグロフってイースト使った甘いパン菓子である。フランスだとクグロフ、ドイツだとクーゲルホフ。大体おんなじもの。

63
夢のザッハー。どっしりずっしりザッハーホテル伝統のチョコレートケーキ。

杏ジャムにガナシュ、チョココーティング。
本物はすごく高価だけど、日本人にはとても甘くて重すぎるんじゃないかとひそかに思っている。

53
パンは断然ドイツパン!ずっしりどっしりがっしり雑穀パンラブリー!

そしてそして、ふうわり甘いスパイシーな香り漂うメルヘンの世界、ヘンゼルとグレーテルのヘクセンハウス。
54
全部ほんもののレープクーヘンだよ、シナモンやジンジャー、ナツメグの香りにうっとり。

55
大変だったろうあな、楽しかったろうなあ、これだけ拵えるの。

56
裏から見ても手抜きナシ。隅から隅までゴージャスにおいしそう。

57
ひときわ際立つ地域一番のお屋敷だ。
(マジパンの魔女がひかえている…。この手前に、ちゃんとヘンゼルトグレーテルもいたよ。)

58
(豪邸の裏庭。ステンドグラスの窓のクッキーがお洒落だな。)

64
学生たちによるクリームナッペコンペティションが行われていた。
一番早く美しくクリームをナッペする(塗りつける)技術の競い合いなのだ。

みんな真剣。

ああ、なんだか素敵だな。

夢を追い、協力し合い、切磋琢磨してるプロの卵たち、青春ドラマを肌に感じたりなど。

スターのパティシエになったり、街で小さなお菓子屋を開いたり、お嫁さんになって子供たちにお菓子を拵えたり。一緒に学んだ友達たち、人生は、将来は、さまざまに分岐し展開するんだろうけど、これらの日々が、これからのそれぞれの日々に、それぞれの人生を支える甘い幸せの夢を見る心のチカラになればよい、なんてほんのり思ったりした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

エコール辻 国立祭2014 その2 西欧料理展示

混みあう中、長蛇の列を避けつつうろうろとさまよって、空き気味の各国料理展示室へ。

実演や販売や実際に食べられるとこは人気だけど、展示だけのとこはやっぱり静かなんである。現金なようではあるが。
25
でも、めずらしい食材や各国料理にまつわる展示は結構面白い。

珍しい缶詰や瓶詰、スパイス。異国の地の人々の生活を思う。
カルディとか輸入食材屋なんかでもワクワクしちゃうもんねえ。

26
この辺はポピュラーだね。デザインがお洒落なのが羨ましいところ。

洋酒ワールドも楽しい。グランマルニエやコアントロ、クリーム菓子につかうとぐうっとグレードアップした大人の風味になる。ココアやコーヒー、飲み物に風味付けするのにもイイ。

41
知らないのはないな、なんて思ったけど、これにはビックリ!

係の学生さんが、「これは日本では売ってないからご存じないでしょう。」と鼻息荒く説明してくれた瓶詰。小さな果実、桃の類をマスタードエキスに漬けた郷土の保存食なんだって!

「甘いんだけど、ツンとマスタードでスパイシー。」
お菓子じゃなくて、料理に使うものだという。ううむ、でもひとひねりしたスイーツにも使えるかも。どんな味なのかな。創作意欲むくむくな素材だなや。

34
イタリアの檸檬の皮のお酒、リモンチェッロ。これは一度自作してみたいんだなあ。いい無農薬レモンがあったら、ひたすら皮ばかり贅沢に使ってきりりと爽やかなレモン酒に。

27
プロのお道具な感じもかっこいい。

28
輸入のうつくしい料理本はいつでも夢そそるものよ。

文化と、背景と、レシピと。
レシピとは、記録と再現のための、楽譜のようなもの。読めば旋律が頭に浮かび、演奏(料理実演)すれば、実現、現前する。歴史や文化を自分の手に担い、その伝統の一端を担っているような、模倣と遊びの楽しさ。

29
手打ちパスタ、きれいでおいしそう。ココアやブルーハワイ、「えっ。」て思うけど、使い方ではすごく面白い料理になるかもしれない。

30
…とりあえずこんなパスタ芸術のために色付けたようですが。

西欧郷土料理の実物見本展示も。
32
蝋細工じゃなくてホンモノなんだって。

え、もったいない、あとでちゃんと食べるんですか、とつい問い詰めてしまったらイヤ展示用で、と、ごにょごにょ。行く末気になるなあ。

35_2
牛肉の赤ワイン煮込みは南仏の名物だね。ブッフ・ブルギニョン。煮込み料理は暖かい家庭の味。

30a
スズキのパイ包み焼き!
大きなスズキの内臓を抜いて帆立やなんかのムースを詰めたゴージャスな宴会料理なのだ。

「えっ、えっ。全部、中身も帆立ムースも見本ホンモノなんですか?食べないのに?」
とやはりついつい問い詰めてしまったら、
「いえここだけの話、(…この中身は小麦粉だけです。)(外側だけの見本なので)(小さな声)」

ホッ。よかった。さすがに手間と食材ムダにしちゃ悲しすぎるもんね。

37
うろこをきれいに取った後、わざわざうろこを模して細工した魚料理。

38
オマール海老のアルモリック風。

アルモリックっていうのは七世紀ごろのフランス西部の地域の名称で、ブルターニュのオマール海老とアーティチョーク、シードルヴィネガーのソースが特徴だという。

地域の名産物でこさえた『郷土料理っていうのはいかにもおいしそう。

「その風土にあった食材、調理。現地で食べるからこそ」

こういうのは、日本じゃなくて、やっぱり現地に行って食べてみたいなあっていう旅心ふくふくふくらんでしまう。

39
(さっきスズキのパイ包みニセモノの種明かしをしてくれた学生さんが自信たっぷりに)

「このアーティチョークは本物ですヨっ!」

いやあ、よかった。「おお、そうですか!」と私もおおいに喜んだのである。

40
中村屋のカレーポッドみたいな容器に入ったソースが秘伝ぽいんだな。

33
フランスって肉料理ばかりなイメージだけど、海に面した地方では海産物も豊富。魚の名物料理も割と多いのだ。ブイヤベースなんかもそうだよね。モトは貧しい漁師の家庭料理。

31_3
こちらはすっかり日本でも定番のバーニャカウダ。アンチョビ、ニンニク、オリーブオイルのソース熱々は絶対おいしい。

36
うう、如何にもドイツ!
ソーセージに肉、ザワクラウトにじゃがいもどっかーんの質実剛健!

行列してたちまち売り切れだったというコース料理、実習室でテーブルの準備がなされていた。シェフの卵たち、テーブルセッティングやマナーのお授業なんかもあるんだろうな。グラスやカトラリの並べ方、ナプキンのたたみ方。
42

43

さあ、次はいよいよお菓子の匂いのする方へ!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

エコール辻 国立祭2014 その1 実習料理展示

「料理界の東大」なんていうキャッチフレーズの料理専門学校、隣町にあったのだ。

将来、世界に羽ばたく一流レストランの花形シェフやパティシエやパティシエールたちが夢を追い、日々修行を積んでいる。

そんな学校の学園祭、楽しそうだ。
ということで、日曜日、ちょっと覗きに行ってみた。
1
エントランスにどーんと鎮座ましましたのは、辻調グループフランス校ジオラマ。

リヨン郊外でお菓子やフランス料理、フランス語を学ぶことができるという。なんとも若人の異国留学酒豪の夢をそそるお城の模型。

世界に羽ばたく未来、希望に満ちた輝かしく甘い夢にふさわしく、ぜんぶ砂糖菓子、パスティアージュでできたお菓子のお城である。

2
う~ん、見事な職人技。

学園祭は盛況。知ってる人は知っている。
10時スタートなのに、12時前には売り切れだらけ。

将来の一流シェフが腕によりをかけて心を込めて拵えた料理、その腕前をモニターみたいにお買い得に味わうチャンスだもんねえ。
3
学園祭独特のワイワイと盛り上がったイベントぽさ、素人っぽい学生さんたちの張り切り方も初々しくて楽しいのだ。

5
試食や販売、購入はできなくても、実際に拵えた見本が展示されているのを拝見することはできる。全部学生さんたちが実習で拵えたもの。

4
お洒落な西欧料理コース、前菜から。

パプリカにツナとマヨネーズの詰めもの、ケイパーのソース。ソースが決め手だな、きっと。

15
お皿の上の芸術。
もうねえ、殆どプロだもんねえ、その卵だもんねえ。すごい。

14_2
じゃがいものニョッキも手作り、大きなお皿にぽっちり上品に。

16
「ノルマ風スパゲッティ」

ノルマっていうのはオぺラから来ているらしい。シチリア名産のナスとトマトを用いた伝統料理。揚げナスとバジリコ風味トマトソース。

6
ニジマスのムニエル。
「きれいですねえ。本物なんですか?」
{本物ですよ、全部実習で作ったんです。見本用に照りを塗ってるんですけど。」

7
子羊肉。最近は日本でも市民権。ダイエットにいいとかでモテモテ。

8
これはいかにも高級そうな牛フィレ。マディラ酒のソースってよく聞くね。こってりコクのある甘みのソースになるらしい。

13
鶏肉の白ワインヴィネガーソース。羊、牛、鶏とメイン肉は三種。

そしてやっぱり〆にはこれがなくっちゃ。
11
ホテルのバイキングなんかでこういう風景みるとついつい心がときめいちゃうんである。スイーツ!

9
りんごのパイもシンプルながら繊細で上品、素朴なおやつ風もいいけど、こんな風に拵えられるのはやっぱり素敵だ。ヴァニラアイスに添えられたヴァニラビーンズが贅沢!

10
ズッパ・アングレーゼ。
イタリアの伝統菓子。イギリス風スープだなんて変な名前。

アルケルメス酒という独特の赤いお酒をたっぷり使ったのが特徴の、大人の風味、スポンジとカスタードクリームを層にした柔らかなクリームケーキ。

12
おなじみカスタードプディングもお皿の上の芸術品に。

マヨネーズ制作実演もやってた。
ハンドミキサーも使わない学生さんの手作業!大変だなあ。
17
マイユのマスタードとヴィネガー使ってるんだね。フランス風。

さて、おもむろに隣の日本料理コーナーへ。
18
う~ん、やっぱり芸術的だなあ。
先付の上品さであることよ。

23
「いんげん胡麻味噌和え」「クルマエビ変わり揚げ」「合鴨照り焼き」…

…一品一品手間ひまかかってて本当に大変だ。

19
ただの焼き鯵だってこんなに品よく芸術的に。

24
温泉地で温泉浸かって、お宿でこんなご馳走だったりしたらいいねえいいねえ。うっとり。

22
ちらしずしの盛り方も幾通りか。お重に詰めたり華やかな大皿に盛ったり。

20
…いわれなくてもわかるけど。ザ・イナリズシ。中身が気になるな。

21
日本料理も、やっぱり〆は甘いもの。

お菓子もやっぱりプロの技。

本来料理屋で出す甘いものとと菓子屋のテリトリーは違うという話を聞いたことがあるけどどうなってるのかな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)